さつまいもの土作りに、米ぬかを必ず入れる必要はありません。先に確認したいのは、水はけ、前作の肥料がどれだけ残っているか、土や培養土にすでに肥料が入っているかです。米ぬかの量を一律に決めて足すより、肥料過多を避ける準備から始めます。
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さつまいもは窒素を増やし過ぎない
タキイ種苗のさつまいも栽培マニュアルでは、肥料が少なくても育ち、前作の条件によっては無肥料でも栽培できるとしています。一方、窒素が多いと茎や葉が育つ「つるぼけ」が起こり、収量が低下すると説明されています。
ただし、少肥で育つことは、どんな土でも養分が不要という意味ではありません。新しい培養土、肥料を多く使った畑、何年も栽培していない場所では条件が違います。前の作物に使った肥料と、今回の土の表示を確認します。
葉がよく茂ることだけで、イモも順調に育っているとは判断できません。茎葉の状態、排水、植え付け時期、苗の状態を記録し、追加の肥料を入れる前に原因を分けて考えましょう。
生の米ぬかと製品の肥料は同じではない
| 資材 | 使う前の確認 |
|---|---|
| 精米で出る生の米ぬか | 栽培用の施用量・工程が確認できるか |
| 米ぬかを材料とする発酵資材 | 完成状態、成分、対象作物、使用方法 |
| 米ぬかを含む市販肥料 | 製品表示の成分と使用量、元肥との重複 |
| 肥料入りの培養土 | 含まれる肥料と追加施肥の案内 |
米ぬかという材料名が同じでも、成分や使い方まで同じとは限りません。発酵済みの商品に書かれた量を、生の米ぬかにそのまま当てはめないでください。「有機だから入れ過ぎても問題ない」とも判断できません。
栽培条件に対応する根拠がないため、生の米ぬかを畑へ1㎡当たり200〜300g、鉢へ30〜50gなどと一律には勧めません。利用する場合は、対象作物に対応した製品や栽培資料の用法を確認し、ほかの肥料も含めて考えます。
畑では前作と水はけを確認する
- 前作の野菜と、使った元肥・追肥を記録します。
- 雨の後に水がたまる場所がないか見ます。
- 植え付け場所と畝の準備を、地域の栽培時期に合わせます。
- 肥料を追加する必要がある場合は、資材の成分と施用量を確認します。
- 苗を植えた後は、生育と土の状態を観察して記録します。
タキイの資料でも、水はけの悪さや前作の肥料残りはつるぼけの要因として挙げられています。肥料を足すことだけに目を向けず、雨水が抜けるかを確認します。畝を高くしても、周囲に水がたまり続ける場所では排水全体を見直す必要があります。
プランターは培養土の表示から始める
容器栽培では、まず排水穴が機能しているか、根やイモのための土量を確保できるかを確認します。元肥入りの野菜用培養土に、米ぬかやほかの肥料を追加する場合は、肥料が重複しないか製品の案内を確認します。
畑向けの面積当たり施用量を、小さな鉢へ適当に割って使うことは避けます。土量、すでに含まれる肥料、容器での管理条件が違うためです。初めてなら、資材を増やすより、使用方法を確認できる土と苗で管理を始める方が、生育変化を追いやすくなります。
米ぬかで病害虫予防まで保証しない
米ぬかを混ぜるだけでセンチュウ被害を防げる、イモが必ず甘くなるといった効果は、条件と根拠を確認せずに断定できません。根やイモの異常があれば、肥料を追加する前に症状、栽培履歴、写真を整理して相談します。
さつまいもの土作りは、水はけと前作の肥料を確認することが中心です。米ぬかは必須材料ではなく、使う場合にも用法を確認できる資材として検討します。何を、いつ、どれだけ入れたかを記録しておくと、翌年の土作りにも役立ちます。
購入前の参考情報
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